「吐く」が力を引き出す

〜打撃スポーツにおける呼吸と体幹の話〜

忘れがちな「深呼吸」の大切さ

私たちは1日に何万回も呼吸をしています。

それほど当たり前に行っている動作なのに、呼吸を意識する時間は意外と少ないものです。

パーソナルストレッチやケアの最中、

トレーニング中やスポーツの場面でも、

集中すればするほど無意識に呼吸が止まってしまう方は多く見られます。

呼吸の基本は

鼻から吸って、口から吐く

腹式呼吸・胸式呼吸の中でも、特に大切なのが横隔膜を使った呼吸です。

横隔膜を意識して呼吸することで腹圧が高まり、

腹横筋(お腹の一番深いところにある腹巻き状の筋肉)が働きます。

これは身体を内側から支える

「天然のコルセット」のような役割を果たし、

ぎっくり腰の予防や、動作中の安定性向上につながります。

野球、テニス、ゴルフ、卓球など

道具を扱うスポーツの共通点

〜打撃と呼吸の関係〜

では、スポーツの現場では呼吸はどう使うのが良いのでしょうか。

特に質問の多い野球のバッティングを例に見てみます。

結論から言うと、

「呼吸を止めて打つ」より「吐きながら(または吐く直前に)打つ」方が基本的におすすめです。

呼吸を止めて打つ場合

呼吸を止めると一瞬の力は出しやすくなります。

しかしその反面、

•身体が硬くなる

•肩・首・顎に力が入り、食いしばりが強くなる

•タイミングがズレた時の修正が遅れる

といったデメリットが目立ちます。

特にアマチュアの方や、疲労が溜まっている状態では

スイングの再現性が下がりやすくなります。

吐きながら打つ場合(おすすめ)

息を「フッ」と吐きながら、

もしくは吐く直前の感覚でスイングすると、

•余計な力が抜ける

•下半身から体幹への連動がスムーズ

•バットが自然に走る

•ミート率が上がる

結果として、飛距離と安定感の両立がしやすくなります。

実際、多くのプロ選手も

完全に呼吸を止めるのではなく、

軽く吐く意識の中でインパクトを迎えています。

なぜ「吐く」が良いのか?

吐く動作によって腹圧が自然に高まり、

腹横筋を含めた体幹が安定します。

これは

「力む」のではなく、

使える力だけを効率よく伝えられる状態

力を抜いた方が、結果的に速く・強く振れるのです。

王貞治さんの例から学べること

王貞治さんのように圧倒的なパワーを持つ選手は、

多少呼吸を止めても結果を出せました。

しかしその反面、

奥歯・首・腰などに大きな負担がかかり、

身体を削りながらプレーしていた側面もあります。

誰もが同じ身体条件ではないからこそ、

呼吸で無駄な力を抜くことがとても重要です。

 

•基本は「吐きながら打つ」

•息を止めるのは一瞬だけ(止めっぱなしはNG)

•「フッ」と吐く感覚でインパクトを迎える

力を出したい時ほど、呼吸を止めない。

これは野球だけでなく、

ゴルフ・テニス・ウエイトトレーニングにも共通します。

まずは朝起きた時に、ゆっくり深呼吸から。

呼吸を整えることは、身体を守り、パフォーマンスを高める第一歩です。

 

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